コロラータ
和名 | 英名 |
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ベンケイソウ科 | Crassulaceae |
エケベリア属 | Echeveria |
コロラータ | colorata |
コロラータのデータベース
エケベリアの中で最も人気が高いといっても過言ではないのがコロラータ。様々な交配種の親になっている優形の原種です。特徴は何といっても鮮やかな色合いと粉多き葉。様々なバリエーションがあり、同じコロラータでもかなり違った趣を持つものがあるため、一株一株区別しながら観察していきたい品種です。TOMOZOOのコロラータ21号は、購入当初から大きめの一株で、粉たっぷりで深めの紅葉もしっかり。コロラータらしいコロラータです。
フォルム
育成ポイント
増やしやすさ
※「仔株」の項目は、胴切りや頂芽潰しをしない状態(自然状態)での仔株の出やすさを表しています。
TOMOZOOコロラータ21号の育成記録
コロラータブームの少し前に購入した21号。
コロラータらしいコロラータを手に入れるのが難しくなっていく少し前に購入した一株。手に入れておいてよかったと思う一株です。
分厚い粉の下から紫に近い深い赤がのぞく素晴らしいコロラータです。
成長しきった下葉は若干粉が剥げてきますが、オレンジ色に濃い赤の斑点が入る年季の入った良い風合いです。
一株の中に様々な色合いを見出すことができるこのい品種。
名前が”color”というところからきているといわれるのも納得です。
2月の寒さが少しずつ和らいでくる3月。
購入したときにはすでにくっついていた子株も少し頭が伸びてきたかな?
大きく育ったら株分けして是非とも増やしていきたい!
こっちは花芽。子株も花芽も同時に出してくる勢いのある一株。
きれいなだけではなくタフなのも、人気になる要因の一つです!
花芽がみるみる伸びていきます。
反対側にもニョキっと、コロラータらしいひょろっと細長い花芽になりそう!
そして、色合いも深い赤色から少しずつ緑色に変わってきました。
こうやって成長期に向って進んでいくんですね。
赤から緑、そして少し青みさえ出てきた21号。
くっきりとした赤爪と分厚い粉は相変わらずですね。
いよいよ花芽が完成!開花宣言!!やっぱり花茎はひょろっと細長いですね。
その先に、やや細めのサーモンピンクの花。花の先と内側は山吹色。
花の色、よく見ると裏側の黄色が透けて見えるような淡い色です。
コロラータの花ってだいたいこういう雰囲気。
すっかり夏顔の21号。赤かった爪もぎりぎりのところまで追いやられて、葉っぱ伸びモード。
いつ撮影したのかが一目で分かってしまうくらいの夏顔。
生長点付近がもじもじし始めています。
調子崩しているのか分かりませんが、こうなると元に戻るのに少し時間がかかるぞ。。。
2023年の夏はまさに酷暑でした。
ほぼ毎日猛暑日、夜間も30℃を下回ってくれない日が続きました。そんな中、被害が大きかったのがコロラータ系のエケベリアたち。
TOMOZOOコロラータ軍団も多くがあの”黒い点”に憑かれて☆になっていきました。
コロラータ、リンゼアナ、メキシカンジャイアントなど合わせて50株以上が黒点や根腐れでやられました。
21号も例にもれず。。こうして21号も間違いなくコロラータであることが証明されたわけですが(笑)。被害が大きすぎる。。
なんとか完全に消滅してしまう前に頭の一部だけを救出することができた21号。
発症して処置したのが9月中旬くらいだったかな、、真夏じゃなかったのが幸いして、10月に入ったころには頭から発根確認できました!
もともとそれなりの大きさの株だったから、何とか残った耐力で復活してくれたのかなと思います。
切り口側は希望の光が、でも生長点側にはブラックホールが。。発根したはいいが、ここからどう復活するんだ!!
こんなにボロボロになってもけなげに紅葉する21号。
頑張るものは救われる!ということで、生長点付近に生命力を案じる葉がちらほら。
なんだか新葉が出てきそうな雰囲気です
発根してから3か月弱。屋内の棚のLED照明下で養生を行っていたら、取り戻してきました!
このペースでいけば、次の夏越しまでの間に体力を回復されられるかもしれません。
いや、子株出てるし。。子株より本家の方頑張って!とも思うのですが、過酷な環境に置かれていると気が付いたからこそ、少しでも多く頭を出して生存可能性を高めたい、というのがこの株の生存戦略なのかもしれません。
生長期に入ったら古い葉っぱを取り外して、2頭が生長できる隙間を確保してあげたいと思います。