クスピダータサンロベルト
和名 | 英名 |
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ベンケイソウ科 | Crassulaceae |
エケベリア属 | Echeveria |
クスピダータサンロベルト | cuspidata var cuspidata ,San Roberto |
クスピダータサンロベルトのデータベース
爪系エケの代表格、クスピダータ。クスピダータには、E.cuspidata var zaragoze(通称’ザラゴーサ’)とE.cuspidata var cuspidata(通称’クスピダータ’)という2つの変種がありますが、こちらは後者の方。シュッと細長い葉に鋭い爪が特徴です。その’クスピダータ’にも様々な産地のものがあり、人気の高いのが今回ご紹介するSan Roberto産のクスピダータ(E.cuspidata var cuspidata ,San Roberto)です。なぜ人気が高いのか、はっきりとはわかりませんが、クスピダータの中でもより深く色づくという特徴があるからなのかもしれません。有名なあの’紫式部’をはじめ、様々なところで交配親として活躍している優秀な品種です。原種で、小ぶりな品種ではありますが、デリケートなところはほとんどなく、丈夫で生命力あふれる品種。一年を通してじっくりと観察していると様々な顔を見せてくれるサンロベルト、成長記録をご覧ください。
フォルム
育成ポイント
増やしやすさ
※「仔株」の項目は、胴切りや頂芽潰しをしない状態(自然状態)での仔株の出やすさを表しています。
TOMOZOOクスピダータサンロベルトの育成記録
クスピダータサンロベルト、いつからうちにあるのかちょっと良く覚えていませんが、、2023年の2月に最初の写真があるので、そのあたりで購入した株なのかな?と思います。それほど大きくならない品種のようで、A-25がちょうどいいくらい。花芽と子株を同時に出してくるというタフさです。
子株にもしっかり、爪の特徴が表れていますね。
3月、緑がやや復活してきた様子。子株も心なしか上を向いてきているようです。
4月に入ると、紅葉は一気に青々としてきます。パカンと開いて光合成。冬の間、厚みのあった葉が薄く、細長くなっています。若干徒長してしまったか、、。
記録は夏を飛び越して、一気に秋。同じ鉢に植えたままなのでサイズ感がよくわかりますが、確実にボリュームが増えている!!そしてほんのりとエッジが色づいてきました。
しかしこの子株。半年以上たっていますが一向に大きくならない。。
上の写真から約一か月。ほとんど変化ありませんね。成長速度が鈍ってきている感じです。
その隙に、子株が少し頭出してきている感じもします。
12月。冬に突入したこの頃に、花芽が顔を出してきました。ようやく子株に養分使うのかと思いきや、花芽が出てきてしまうんですね。。。23年2月の写真に写っていたあの花芽は結局開花には至らなかったので、この花芽が順調に育てば初の開花となります!!
花芽発見から約2か月半が下の写真。2本目の花芽も伸びてきました。株はエネルギーを吸い取られてしまうのかと思いきや、案外ぷっくりとした状態を保っています。相変わらず小さいままの子株。この子はもうこのままでいくのかな。
こちらが花茎の様子。株の大きさに対してかなり太くて長い花茎。これはエネルギーの消費量も大きそうだ。
ようやく開花!。花芽発見から88日。年越し以前に花芽を出してきた株としては驚異的な速さです。しかもこれだけ立派な花茎。3月2日(↑)からわずか9日で、1.5倍くらいの高さまで伸びているのが分かります。恐ろしい生命力!
花の形はクスピダータらしく、四角いシルエットの短いタイプ。
おしべが花弁の外に飛び出してくるのも特徴的です。
早々と交配を終えて成長モードに入ったクスピダータサンロベルト。重たい花茎が除去されたからなのか、清々しい表情にも見えます。そして今度こそはと、子株も大きくなってきました。花茎に使っていたエネルギーを、ようやく回してもらえるようになったみたいです。この子株、もう少ししたら保険株として取り外してみようかなと思います。
ほんのりとした紫色は衰えることなく6月になりました。かたちも崩さず頼もしい。
ありゃ、、さすがのサンロベルトも、夏にはこんな姿になりますよね。。
まぶしいほどの緑色はいったん落ち着いてきた10月。それでも一度開いてしまった葉はもとには戻せません。成長点から出てくる鋭い爪の新葉に期待です。
サンロベルト特有のうっすらとした紫色が出てきました。でも、やっぱり物足りない。葉っぱの勢いが欲しいところです。