セクンダグラウカ
和名 | 英名 |
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ベンケイソウ科 | Crassulaceae |
エケベリア属 | Echeveria |
セクンダ グラウカ | secunda Glauca |
セクンダグラウカのデータベース
セクンダグラウカは、人気の原種、セクンダの一種です。セクンダと言えば、何とも言えない優しい緑色をした薄い葉っぱが幾層も重なった姿が特徴的な種です。あくまでTOMOZOOの勝手な見解ですが、セクンダの形には、葉が横に広くて肩が丸いタイプと葉が細長く葉形がひし形に近いタイプがあります。ここでご紹介するグラウカの葉は、幅広でひし形に近く、比較的短いという、中間的な特徴を持っています。
セクンダに関しては、たくさんある種類を一度に見られるような、セクンダ図鑑の開設を目指しています。乞うご期待!
葉フォルム
育成ポイント
増やしやすさ
※「仔株」の項目は、胴切りや頂芽潰しをしない状態(自然状態)での仔株の出やすさを表しています。
TOMOZOOセクンダグラウカの育成記録
TOMOZOOのセクンダグラウカは、種子から育てた実生苗です。
種子を蒔いたのは2020年の2月。
「実生経過報告Vol.7」に掲載したあの株です。今回はその後の様子をお伝えしたいと思います。
播種より半年で、一株ずつの管理に切り替えたセクンダグラウカ、実生に成功したのは下の2株です。
成功した2株のうち、どちらなのかはわからなくなってしまいましたが、現在TOMOZOOに残っているセクンダグラウカがこちら。前の写真から1年数か月後のものです。
セクンダの類は、茎立ちして子株をたくさん出すものが多いですが、このグラウカも例にもれず、頭が2つになりました。
この時点で子株が出ているということは、グラウカはそれほど大きくなる種類ではないのかもしれませんね。
セクンダと言えば、夏季のさわやかな緑色。
青竹色とか青磁色とか、そういう淡い緑色に毎年癒されています。
TOMOZOOは勝手に”セクンダグリーン”と呼んでいますが、もしかしたらタニラーの皆さんには伝わるかな?
2頭と思って育ててきたグラウカですが、実はもう一つ頭が!
夏の終わりの様子。
セクンダ系のエケベリアは夏徒長しやすいイメージがありますが、こちらは徒長には至っていません。
ひと夏過ぎて、葉がのびのびとしてしまった感はあるものの、実生で根がしっかり張っているからなのか、茎が伸びて葉がまばらになるあの姿にはなりませんでした。
伸びだしたら止められないのがエケベリア。ほっと一息です。
秋の植え替えで仕立て直したグラウカ。
子株を外して一株植えにしてあげました。
細長かった葉は徐々に丸みを帯びて、見慣れた形に回復してきました。
下葉がスカートになっているのが少し残念ですが、セクンダの持ち味”お椀型ロゼット”が形になってきました!
グラウカは緑勝ちな種のようで、紅葉してもさほど赤く葉ならず、爪先だけがわずかに色づく程度。
やはり本番は夏ですね。
日光に反応してか、すこし首を傾けている様子のグラウカ。春の成長に向けた準備かな?
TOMOZOOでは、朝日が真横から入ってくるので、首をかしげてしまうエケベリアも多く、このグラウカも同じ。
徒長ではないようなので、このまま育てていきます。
いよいよ、成長がスタート。
ひし形の葉からシュッと飛び出した爪。
葉の形が整って、グラウカの特徴が分かるようになってきました。
スカートだった下葉も少しずつ数を減らしていきます。
写真で見る限りだと、直径はこの段階で8~9㎝ほど。
少しくすんで見えていた”セクンダグリーン”、夏に向けて復活してきました。
子株が、、、これまでとは比較にならない大所帯。
一株で育ててきたグラウカですが、群生させるのも一つの楽しみ。
いくつかは株分けして、残ったものは群生させて、、、子株を見ているとあれこれと考えてしまします。
子株を出しながらも少しずつ大きなロゼットになっていくグラウカ。
茎も太くて立派になり、子株も大量。
播種から4年目、4度目の夏。
安心してみていられる一株になりました。