
カトルス
和名 | 英名 |
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ベンケイソウ科 | Crassulaceae |
エケベリア属 | Echeveria |
カトルス | catorce |
カトルスのデータベース
葉のうねりと鋭い爪が特徴のカトルス。リアルデカトルス(E. sp. Real de Catorce)の方が親しみのある呼称でしょうか。近年、ショップでもその実生苗や交配苗をよく見かけるようになりました。本種およびその交配種が普及著しい一方で、実は種として未だ認定されていないようで、ICNの表記では”(仮称)カトルス(E.catorce(provisional name))となっています。生物学的な位置づけや種(や亜種)としての認定、呼称などについては今後の研究の進展を見守るとして、TOMOZOOではひとまずこの種を”カトルス”と呼ぶことにします。
カトルスの大まかな特徴としては、”うねりと爪”なわけですが、個体間でその出方が大きく異なっているというのも特徴の一つ。うねりの大きいもの、血しぶきのような激しい紅葉をするもの、のっぺりと緑色のもの、などなど、とにかく個性豊かでとても面白いです。外見の迫力とは対照的に、成長しても比較的小ぶりで、実生一年ほどで花芽が続々上がってきます。
夏の暑さに少々弱い印象がありますが、風通しの良い日陰で管理すれば十分夏越しできる育てやすい種。無事夏を越して春を向かえると、(個体によりますが)大きくうねった葉と天を突くように真上を向いた爪に血しぶきのような赤い模様がつき、何とも言えぬ毒々しさ。この姿を見てファンになる人も多いのではないでしょうか。
フォルム
育成ポイント
増やしやすさ
※「仔株」の項目は、胴切りや頂芽潰しをしない状態(自然状態)での仔株の出やすさを表しています。
TOMOZOOカトルス6号の育成記録
2023年の5月、我が家にやってきたカトルスの6号。有名な生産者さんの苗です。たくさんの兄弟株たちのなかから、肩幅広め、爪長め、紅葉濃いめの一株を選び出しましたが、どうでしょうか??購入時点で花芽が2つ。やはりカトルスは花芽がでやすいようですね。

暖かくなっていく季節、花芽の成長も著しく、みるみるうちに長くなってきました。

夏にも花を咲かせるカトルス。他のエケベリアたちが休眠に入ろうかという頃、花芽が成熟して咲き始めます。6号も開花が始まりました。

花はやや短め、色は赤に近いオレンジ色。先が細く、開花してもしっかりは開きません。内側は鮮やかな黄色。

かなり時間が空いてしまいましたが、約一年後の6月。本当は細かく細かく写真を撮って観察記録をつけたいのですが、なかなか手が回らず。それでもたくましく生きてくれるカトルス6号。1年経ってかなり充実していますね。

発色やうねりはだいぶ大人しくなって、のっぺりとした印象になってしまいましたが、紅葉シーズンにはまたキリっとした姿に変身してくれるでしょうか。

一年前とほとんど同じ時期に開花。植物ってすごいですね。

7月。暑さでやられて不調な様子。夏の花芽はさすがに厳しいようです。

いやな予感がして、カットしてみると、やはり茎がやられていました。本当に油断できませんね。。真夏でこの状態だと、復活は難しいか、、、。
