チワワエンシスジェコラ
和名 | 英名 |
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ベンケイソウ科 | Crassulaceae |
エケベリア属 | Echeveria |
チワワエンシスジェコラ | chihuahuaensis Yecora |
チワワエンシスのデータベース
チワワエンシスは、エケベリアの中でも1、2位を争うほど人気の原種。大きな特徴は幅広で厚みのある葉と、しっかりとした爪。紅葉シーズンには爪とその周辺の広い範囲が濃い赤色に色づいた可愛らしい姿を見せてくれます。育てやすく増やしやすいという特徴も兼ね備えたチワワエンシス。日本の環境にもよく適応して、たくさん花芽をつけてくれるためか、交配親としても非常に人気が高いエケベリアです。
エケベリアを代表するようなそのフォルムで多くの多肉愛好家にとってなじみ深いものとなっているチワワエンシスですが、実はいくつかのタイプがあります。「(単に)チワワエンシス」、「ジェコラ」、「旧タイプ」、「ルビーブラッシュ」、「スペシャルレッド」、、、と様々な名前が付加され、それぞれの特徴は示されるものの、まとまった写真記録が少なく、さらに近年では桃太郎などの交配種との混同も指摘されているため、全容を把握し辛くなっている印象があります。
TOMOZOOではなるべくたくさんの”チワワエンシス”を育成して、その特徴を整理していこうと考えています。
今回ご紹介するチワワエンシス16号は「チワワエンシスジェコラ」という名前で購入した一株。正真正銘のチワワエンシスです。
フォルム
育成ポイント
増やしやすさ
※「仔株」の項目は、胴切りや頂芽潰しをしない状態(自然状態)での仔株の出やすさを表しています。
TOMOZOOチワワエンシス16号の育成記録
チワワエンシス16号がTOMOZOOにやってきたのは2023年3月のこと。すでに花芽を出している勢いのある一株でした。
太くて短い花茎に細長く赤みの強い花。まさにチワワエンシスの花!
成長シーズンを経て、一回り、いやそれ以上に大きく成長した16号。爪先にわずかにピンク色を残して、もうすっかり夏の色。
2023年の夏は、これまでに経験したことのない酷暑でした。日中の気温38℃以上は当たり前、夜間も30℃を下回らない日が続き、多くのエケベリアたちが星になっていきました。
心折れそうな日々。そんな中でも、着実に葉数を増やしてくれたのが16号。本当に、チワワエンシスに救われた夏でした。
夏を乗り切った16号、A-25に植えていましたが、一回り大きなA-30に植え替え。急に大きくなりました!うちに来てからまだ半年ほどですがこの姿。貫禄たっぷり。
葉数の次は葉幅。秋の短い成長シーズンで根がしっかり詰まってくれたからなのか、葉一枚一枚に幅と厚みがでて、重量感が増した感じがします。
縁の方からじんわりと広がっていく紅葉。爪先の色もピンクから赤へ、鮮やかさを増してきました。
この16号は色づきのよい個体みたいですね。
おや??成長点付近、なんか出てきましたね!これは花芽じゃない??
本当に勢いのある株!購入したてでも交配に大活躍してくれた16号ですが、次のシーズンも頑張ってくれそうです!
TOMOZOOで育成を始めて1年もたたぬうちに、実生の交配親になり、植え替えでどっしりと大きくなり、次の花芽までわんさか出してくる大物。もう数年育てているような気分です。。
なかなか子株は出てこないようですが、勢いよく成長してくれているのでまだまだ先が楽しみ!そしてこの株を使った交配苗たちも徐々に大きくなっているので、どんな姿になるのか、どんな性格の苗になるのか、その成長も楽しみです!