コロラータ
和名 | 英名 |
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ベンケイソウ科 | Crassulaceae |
エケベリア属 | Echeveria |
コロラータ | colorata |
コロラータ(1号)のデータベース
エケベリアの中で最も人気が高いといっても過言ではないのがコロラータ。様々な交配種の親になっている優形の原種です。特徴は何といっても鮮やかな色合いと粉多き葉。様々なバリエーションがあり、同じコロラータでもかなり違った趣を持つものがあるため、一株一株区別しながら観察していきたい品種です。TOMOZOOのコロラータ1号は、うちに一番最初にやってきたコロラータ。色や葉の形がよくとても気に入った個体です。
フォルム
育成ポイント
増やしやすさ
※「仔株」の項目は、胴切りや頂芽潰しをしない状態(自然状態)での仔株の出やすさを表しています。
TOMOZOOコロラータ(1号)の育成記録
1号はTOMOZOOに一番最初にやってきたコロラータです。(タパルパとかメキシカンジャイアントはもともとありましたが、純粋に”コロラータ”と名前が付くものは初めて)
購入したのは2021年の4月。
かなり小さい苗で、6センチのスリット鉢に植えてもこのくらい。
でも、下から根っこがちょろっと出ていてぐいぐい大きくなってきそうな予感。。
6月、初めての夏越しに突入しようという頃ですが、だいぶやせてしまった印象。
その代わり根っこの量がすごい!!
これ、今思うと保水性の良い土を探していたのかもしれません。
当時使っていた用土はかなり水持ちが悪く、写真でもわかる通り常にカラッカラの状態でしたから、きっと1号も苦しかったでしょうね。
痩せた状態のまま夏に入り、かなり心配していましたが、あんなに小さな苗でもかなり堅強。
ほとんど葉数を減らすことなく真夏の暑さに耐えています。すごい体力。
ちょっと時間が経ちますが、今度は冬の様子。
夏までの姿とは全く違った雰囲気になってしまいました。
それでも少し根が張って安定したのか、生長点付近で葉数が増えつつありますね。
年が明けて、かなり痛々しい姿になっております。もう外葉がシオシオ。
2月。寒さは続いていますが、それでもなんとなく持ち直してきているのがわかります。
シオシオになった外葉が水を吸ってくれて、なんだか成長の兆し。
成長期に入る4月。TOMOZOOに来て1年弱のコロラータ1号。
あんまり大きさは変わっていませんが、姿形はだいぶ変化しました。
新しい土で植え替えをしたのが功を奏したのか、さわやかな緑色になってきました。
生長点付近から新しい葉が続々。
おう!成長期に入ったと思ったら急に大きくなってきた!爪の色も鮮やかです。
一年前は必至で根を伸ばして水を探していた1号。変身っぷりに感動!
成長するにつれ、この個体の特徴もわかるようになってきました。
ほかのコロラータと比べるとずいぶん葉幅が広く、爪がチョンと外を向いて尖っています。
爪の鮮やかさもこのあたりがピークかな?兎も角も、去年とは全く違った動きをしているのを目の当たりにして、「育成のテクニックって大事なんだ。」としみじみ。
さて、ここからは夏越しモード。
影がくっきりと真下に出ているのがわかりますかね。
画面全体から暑さが伝わってきそうな写真です。
1号もロゼットがガタガタ。かなりへばってる感じはしますが、それでも葉っぱが伸び切らないように踏ん張ってます。
もう限界、と生長点を閉鎖する8月中頃。
さすがに下葉がへたってきました。「もう少しで暑い夏も終わるからな。」とだましだまし。
9月末になりましたが、まだ夏バテが解消されていないみたいです。
それでも気候が穏やかになったのを感じ取ったのか、閉鎖していた生長点が少しずつ開き始めています。
夏の暑さも過ぎ去った秋口、植え替えを行いました。
鉢の大きさは一回り大きい9センチ。大きくなれと願いを込めてA-30。
爪先がぽってりと色づいてきました。
出てきては大きくなる新葉たち。この時期のコロラータは本当に成長スピードが速い。
夏にガタガタになってしまったロゼットは、ほとんど修復済みといった様子。
だいぶコロラータらしい風貌になってきました。
爪先の鮮やかさも気に入っています。
葉が短くて横幅が広いコロラータ1号、いつか交配親として活躍してほしい、そんな一株です。