トリマネンシス×リンゼアナ
和名 | 英名 |
---|---|
ベンケイソウ科 | Crassulaceae |
エケベリア属 | Echeveria |
トリマネンシス×リンゼアナ | E.tolimanensis x E.lindsayana |
トリマネンシス×リンゼアナのデータベース
人気原種同士の交配種です。トリマネンシスの細長い葉にリンゼアナの色が入った姿で、両親の特徴がよく表れています。成長は早く、比較的大きく成長し、子株を出した実績もあります。しっかり成長した株は形が崩れにくく、育てやすい印象があります。
フォルム
育成ポイント
増やしやすさ
※「仔株」の項目は、胴切りや頂芽潰しをしない状態(自然状態)での仔株の出やすさを表しています。
TOMOZOOトリマネンシス×リンゼアナの育成記録
トリマネンシス×リンゼアナがTOMOZOOへやってきたのは2020年の夏のことです。
購入したときは完全に夏の姿で、粉はうっすら、色は緑の、これといって特徴のない姿でした。
ほとんど名前だけを頼りに購入を決めた一株です。
当初は素焼き鉢に植え付けて育成していました。
脇から小さな子株が顔を出しています。
子株を出しやすい品種なのかな?
夏の間はほとんど顔に変化なし。
成長はしませんが徒長したり極端に痩せたりしないので安心して育てることができそうです。
暑い夏を超えた10月。少しずつ変化が現れ始めました。
爪先がほんのり色づいて、中心付近にうっすらと粉が!
トリマネンシスもリンゼアナも粉系の品種ですから、きっともっとくっきりとウォーターマークがでてくるでしょう。
さらに1か月後、11月になりました。
短い成長期を経て、ひとまわり大きく、そしてふっくらとしてきました。
リンゼアナのピンク色、じわじわと出てきました!
子株もしっかり紅葉を始めています。
12月、成長はほとんど止まってしまったようです。
葉っぱの形はトリマネンシスとリンゼアナの中間くらいかな。
寒い冬。親株はほとんど動きませんが、子株はニョキニョキ。
と、楽しんで見ていたのも束の間。
春が来て、植え替えをして成長を楽しみにしていたのに、この年はうどん粉病に侵され、ひどい姿に。
そのまま夏を迎えて、、
ようやくうどん粉病の被害も収まり、傷跡を残しつつも再び成長期。
2頭とも枯れずにここまで来てくれたことが救いですね。
10月に入るとすっかりと回復したようで、葉っぱに張りが出てきました。
ここからは成長のシーズンです。
寒さがだんだんと厳しくなる11月、それらしい姿になってきました。
葉の先の方がうっすらとピンク色。リンゼアナに似た色合いです。
12月、紅葉真っただ中の多肉たち。その中に一層よく染まった株が!!
そうです、この株。
一年前と見比べて、圧倒的に充実した紅葉です。
年々紅葉が見事になっていくというのは、一緒に成長している感じがしてうれしいものですね。
2月、寒さまだまだ厳しいこの頃、紅葉はどんどん深い色に変わっていきます。
この深い赤を見て、じーんとした寒さが伝わればあなたも立派なタニラーです。
そしてついに、成長してきていた子株を取り外しました!
親株は一回り大きなポットに植え替えて、
4月、成長期真っ只中のトリリン。葉っぱがかなり太ってきました。
何やら巨大化の予感がします。
この年は、うどんこ病の被害もなく、ぐんぐん成長。
成長期を経て紅葉がすっかり冷めた様子がこちら。
ひょろっと伸びてしまうエケベリアも多い中、トリリンは形をなんとかとどめてくれています。
優秀な株ですね。
「水ほしそうな顔」という表現もありますが、こちらは暑さに耐え続けた本当に険しい顔です。
もうすぐだよ、この暑さももうすぐ終わるからね、とだましだまし夏をやり過ごそうとこちらも必死。
そうして再び秋。
一年前よりさらに濃い色になっているような気がします。
来る紅葉シーズンは、どんな姿を見せてくれるのか、とても楽しみです。