
メガカリクス
和名 | 英名 |
---|---|
ベンケイソウ科 | Crassulaceae |
エケベリア属 | Echeveria |
メガカリクス | megacalyx, Pacifica Oaxaca |
メガカリクスのデータベース
ショップなどでの販売はあまり見かけない珍しい種。覚えやすい名前で、一度は耳にしたことがあるかもしれません。ICN(国際ベンケイソウ科ネットワーク)のページにもしっかりと掲載されているこの原種、名前のインパクトとは裏腹に、一見しての感想は”地味”。ですが、そのイメージは育て込んでいくうちに払拭されます。太い茎、信じられないほど太くて長い花芽、花芽が終わったと同時に噴出してくる大量の子株。。一年を通してダイナミックに変化する面白い品種であることが分かります。メガカリクスの力強い姿をご覧ください。
フォルム
育成ポイント
増やしやすさ
※「仔株」の項目は、胴切りや頂芽潰しをしない状態(自然状態)での仔株の出やすさを表しています。
TOMOZOOメガカリクスの育成記録
実生初心者だった頃、蒔いたメガカリクスの種子の中からたった一つだけ育ってきたのがこちらの一株。発芽してしばらくはほとんど動かず、「もうダメなんだろうな」と思っていましたが、無事に鉢上げに成功。メガカリクスらしいフォルムになってきました。

小さく華奢な印象のこの株ですが、無事寒さも耐え抜き、すこし穏やかな表情。早くも根が伸び始めています。(右下の方)。想像以上に強い。

鉢底からも根っこがしっかり出てきています。

緑一色の品種かと思ってきましたが、さすがに紅葉シーズンにはわずかに縁が色づいてきました。この微妙な染まり方が意外と良い!

3月下旬。縁の色がさらに濃くなってきました。紅葉のピークはこの頃でしょうか。2月頃から勢いよく発根していったメガカリクスですが、3月はあまり成長を感じられません。そもそも小さい品種なのかな?

1株しかないメガカリクス。何とか保険株を作りたいと、思い切ってこのタイミングでカットしてみました。こんな小さい苗をよく切ろうと思ったな。。(後から思いました。)

この小ささだから、発芽なんかせずに萎んでいってしまうだろうな、、。なんて思っていましたが、LEDの下で以外に早く発芽してくれました。しかも3つも!メガカリクスがかなりタフな品種であることに気づき始めました。

そして一年後、、と言っても不思議ではないくらいの成長ぶりですが、、、胴切りをした4月からたった2か月弱の様子。

さすがに夏の暑い中ではばて気味でしたが、枯れることなく夏越し。茎から外してそれぞれ植え付けました。

胴切り株をばらしたころから、どの写真がどの株か、判別できなくなってしまいましたが、年末までの間に完全復活を果たしています。

まだまだ増やすぞ!

真冬でも余裕で発芽してくるメガカリクス。この生命力見習わねば。。

ぐりぐりと音が聞こえてきそうな成長スピード。今回は3つどころではなく、、、。

頭も元気に成長しています。

上から見ているとわかりませんが、実はもじゃもじゃ!!

4月、完全に成長モード。葉縁のほんのわずかな紅葉は一瞬でどこかへ行ってしまいました。

とにかく増やしやすい(笑)

勢いよく噴出してくる新葉。この緑もなかなかエネルギッシュで気に入っています。

ちょっとスピード出しすぎましたね。もう少しギュッと育ってほしいんですが。

とにかく丈夫(笑)

冬の姿と比較すると、同じ品種とは思えません。伸びきってますね。

光量不足になりがちなTOMOZOOのベランダですが、メガカリクスはあまり徒長せずにしっかりと茎を成長させてくれているようです。左下の方、すでに次の子株が出ているのが分かりますね。

・・・・あっ・・・・。

油断しましたね。。でも大丈夫。子株がたくさんあったので、もう一度育てます。

秋もしっかり新葉を出してくれて、すぐに復活できそうです。

冬の寒さもへっちゃらで、暴れている犬系エケ。

LED管理に切り替えて急変。成長スピードが上がったかと思ったら、花芽が出てきました。また大きいのが出てきそうです。

これまでは、暴れまくっていたメガカリクスですが、LED管理に切り替えた途端、色に深みが出て、花芽も。大人びた姿になりました。

この花芽、一体どこまで伸びるんだか。もう上の棚板に届きそうだよ。

花芽が出てから約2か月。巨大な花茎が完成しました。本体はエネルギーを使いすぎてシオシオです。

花の付き方はかなり特徴的。棒に鈴が付いた楽器(音楽室にあったアレ。ジングルベルっていうんですって。)によく似ています。太い茎から出たものとは思えないほど控えめな花で、色は外も内も黄色一色。全ては咲かせず、いくつか交配に使いました。

交配が終わるまでかなり時間がかかりました。いつまでもしっかりとした花茎。樹木になっていくんじゃないかと思うほど。

交配が終わって、花芽をカットすると今度は子株が、、、。タフすぎますね。

翌シーズンも、同じように立派な花茎が出てきました。年一度ではありますが、このイベントは必ず起こるようです。この後はまた、子株ラッシュかな。あまり出回らない原種なので、子株をとりつつ大切にしていきたいと思います。

花を咲かせなかった保険株の方はこのような姿になりました。葉幅がしっかりと出て、わずかに紅葉。この姿維持したいもんですね。。
