レッドエボニー×ザラゴーサ
和名 | 英名 |
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ベンケイソウ科 | Crassulaceae |
エケベリア属 | Echeveria |
レッドエボニー×ザラゴーサ | ‘Red Evony’ × cuspidata var.zaragozae |
レッドエボニー×ザラゴーダのデータベース
「レッドエボニー×ザラゴーサ」。この交配式は本当によく見かけます。両親がポピュラーな品種同士ですのでどんな顔に成長するのかも想像しやすいのではないでしょうか。TOMOZOOにあるレッドエボニーザラゴーサは、非常に丈夫で育てやすい一株。一年を通して緑色であることがほとんどですが、紅葉シーズンには針のように鋭い爪が黒く色づいて主張してきます。春になると花芽をわんさか伸ばし、交配にも大活躍の一株。実生成功率も高いので親株として優秀。実生初心者の強い味方になる一株ではないかと思います。
フォルム
育成ポイント
増やしやすさ
※「仔株」の項目は、胴切りや頂芽潰しをしない状態(自然状態)での仔株の出やすさを表しています。
TOMOZOOレッドエボニー×ザラゴーサの育成記録
いつのころからかうちにあった一株。実は2代目。初代の一株をダメにしてしまった後、たまたまショップで見かけて購入したのがこちらの一株です。同じ生産者さんの苗ですので、初代も2代目も同一個体だと思われます。
いきなり夏越し後の姿。この年はうどんこ病が大流行で、かなりの株がやられてしまいましたが、レッドエボニー×ザラゴーサはちょっと痕跡が残る程度で耐え抜いてくれました。
前の写真より一か月ほどですが、秋の短い成長期にここぞとばかりにピンと葉っぱを広げているのが分かります。
夏の間はほとんど目立たなかった細長い針のような爪、ちょっとずつ色づいてきています。↓
11月に入ると、爪が本格的に色づいてきました。青みが抜けてゆく葉の色。そろそろ紅葉?↓
12月ですが、なんだかぷっくりと太っていますね。11月の写真より夏っぽい姿。寒くても水やりにしっかり反応してくるあたり、ちゃんと根が張った証拠でしょうか。↓
成長点付近でひょこっと顔出してるのは花芽です。↓
年が明けて元旦の様子。一時青々としていた葉も、いよいよ紅葉が始まってきました。↓
まだまだ寒い2月。でも花芽は順調に成長しているようです。花芽はピンク色なんですね。↓
3月のエケベリアは成長と色づきのバランスがよく、最も生き生きとして見えます。レッドエボニー×ザラゴーサも例外ではなく、春のエネルギーに満ちているように見えます。↓
4月に入ると、急激に成長モード。見る見るうちに色が変わっていきます。細長いと思っていた葉は、幅広に。印象がガラッと変わりました。↓
7月。完全に夏の姿です。春までは残っていた爪の色も、完全に葉っぱの色と同化して目立たなくなりました。夏に色づくレッドエボニーの子なんですが、、、この辺はザラゴーサの影響かな。↓
再び秋の訪れ。やはり爪先の色が変化してきます。
12月。すでに花芽が2本。2021年よりだいぶ早いペースです。
ゆっくりですが着実に成長していく花芽。株本に落ちた葉っぱから勝手に葉挿し中。ほったらかしでも増えていくうれしい一株。↓
色づきがよくなってきました。ピンク色の花芽のおかげでより華やかに見えます。しかし、何本花芽が出てくるんでしょうか。↓
花芽が1,2,3…5本も!!。心配になってくる勢いです。何本か切り落とした方がよさそう。↓
花芽が顔を出してから4か月ほどでしょうか。大一本目が開花しました。↓
花は丸々としていて、控えめな萼。花弁の色は濃いめのピンクですが、先端に行くに従て鮮やかな黄色に変化して、内側は黄一色。はっきりとした色合いです↓
花弁と雄しべをとって、雌しべに花粉をつけてみました。交配成功するかな↓
無事に交配成功したみたいです。花粉をつけてから葯1か月。星形に開いた雌しべは乾燥して、今にも種子が飛んでいきそうです。
あれだけたくさんの花を咲かせたにもかかわらず、もりもり葉っぱを増やして7月を迎えています。強いなー、、↓
暑さもピークに達する8月、負けじと葉っぱを伸ばすこの株。やっぱり強いなーー、、。↓
かなり時間が空いてしまいましたが、1月の様子。形はだいぶ崩れてしまいましたが、爪の赤黒さ健在。↓
立派な花芽、このシーズンもしっかり伸ばしてくれました。種子もたくさん作ってくれています。どんな交配苗がでてきてくれるのか、とても楽しみです↓