レッドザラゴーサ
和名 | 英名 |
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ベンケイソウ科 | Crassulaceae |
エケベリア属 | Echeveria |
レッドザラゴーサ | ’Red Zaragozae’ |
レッドザラゴーサのデータベース
紅葉シーズン以外はあまり目立たない存在ですが、シーズンに突入するとその名前の通り深い赤色に、劇的に変身するのが面白い品種です。細長い葉に、鋭い爪といったフォルムは、まさにクスピダータ。なのですが、特別に品種名がつけられているということは、何かの交配種かもしれません。選抜個体のクローンという可能性もありますね。
フォルム
育成ポイント
増やしやすさ
※「仔株」の項目は、胴切りや頂芽潰しをしない状態(自然状態)での仔株の出やすさを表しています。
TOMOZOOレッドザラゴーサの育成記録
’レッドザラゴーサ’という名前のエケベリア、ありそうですが、あまり見かけませんよね。
実はTOMOZOOもこの名前のエケベリアを見たのはこれを購入したときくらいです。
夏の顔で購入したので、ほとんど緑色。あまり目立った姿ではありませんでした。
名前から紅葉シーズンの姿を想像して、期待を込めて購入したいわゆる「名前買い」というやつです。
夏場とはいえ、爪先の色が抜けないようで、そういうところからもなんとなく名前の由来がわかる気がします。
しかし葉っぱが鋭いですね。クスピダータに磨きをかけたような鋭さです。
夏、秋を超えて冬に入りました。
紅葉シーズン、それまでぼんやりとしていた爪が際立ってきました。
でも、このくらいで「レッド」??
というわけで、季節は巡り、振出しに戻りました。
あちゃー、もう夏。
せっかく「レッド」なザラゴーサに変身するかと思ったら、他のエケベリアにうつつを抜かして、記録を不精してしまいました。
こうして振出しにもどって夏からなのですが、この品種、どうやら暑さにはそこそこ強いようで、形が大きく崩れることはなさそうです。
夏顔もよく見ると、キリっとかっこいいですね。
夏の暑さも少し和らいでくる9月末頃。
この季節になると、真夏に険しい表情をしていたエケベリアたちがほっと一息ついているように見えます。
レッドザラゴーサも例に漏れず、少し優しい雰囲気になりました。
さあ、ここからが本番。このシーズンは、どんな姿に変身するかな??
おお!一年前と比べると、黒さが一層増しているような。
レッドというよりは紫に近い感じですね。
厳しく育てたためか、大きさはそれほど変わりないものの、こうして紅葉の色が一段階深まるのを見ると、鉢の中で根っこがしっかりと張っていることが想像されます。
厳しい寒さに当たったことによる反応なのか、葉の内側が赤い斑状に紅葉していくレッドザラゴーサです。
「赤斑」というのでしょうか?レッドザラゴーサの独特な紅葉です。
3月、爪先の色が極まってきました!
恐々しく黒い爪、赤を通り越して紫色の葉。
ここまでくれば確かにレッドザラゴーサ。名前負けしてないな!
実はまだまだ赤くなりような気はしますが、TOMOZOOの技量ではこのあたりがピーク。
ということで少し寄ってみました。
この生長点付近だけを見るとどんなにボロボロのエケベリアも美しげに写るから、おすすめのアングル。
夏のころから比べて大変身です。
3月。春の成長期を目前に、色味が少々明るくなて来たような感じがします。
春の日差しを感じて、成長してやると息巻くレッドザラゴーサ。
だからあれほど言ったのに。
成長しすぎてせっかくの凛々しい姿がだいぶマイルドになりました。
こうしてドドンと大きくなった後は、あれか?
うん、やっぱり下葉垂れ下がり現象ですね。
これはもうどうにもならないかも。
夏顔のレッドザラゴーサ。
新葉が展開してきたからなのか、爪先は黒から赤に変化しています。
購入した2020年の夏に比べて、どうでしょう?ひとまわり大きくなったかな?
夏の険しい表情ですが、初期の頃とはまた少し違ってこなれて小慣れてきた感じがしますね。
秋の成長期を経て、冬の入り口。
これから紅葉シーズンなんだけど、なんか雰囲気がガラッと変わりました。
葉が大分肥えましたね。「昔はシュッとしてかっこよかったんだけど」っていうあれです。
太ってもパフォーマンスは健在。紅葉はちゃんと見せてくれるようです。
最初は小さい一株も、1年、2年と成長を重ねていくにつれて立派になり、よりダイナミックな紅葉を見せてくれます。
夏は険しく、冬は美しく、爪先の色もうっすら赤から濃い赤、そして紫、黒と移り変わるレッドザラゴーサ。
本当に表情を見せてくれる面白い一株です。
最初の頃、細長い葉っぱの華奢なエケベリアという印象でしたが、2年以上育てているうちに、葉幅も広がり、肉厚になり、大分貫禄が出てきました。
そしてまだまだ株は大きくなっていく模様。これからも大切に育てたい一株です。