ストリクティフローラサルティヨ
和名 | 英名 |
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ベンケイソウ科 | Crassulaceae |
エケベリア属 | Echeveria |
ストリクティフローラサルティヨ | strictiflora Saltillo |
ストリクティフローラサルティヨのデータベース
ひし形の葉と、その葉縁の赤いラインが特徴のエケベリア原種。特徴的な姿から人気が高く、姿がよく似た”ストリクティフローラ ノバ”は言わずと知れた普及種。暑さにも寒さにも強く、育てやすい印象もありますが、一度形を崩してしまうとなかなか元に戻らない暴れ多肉でもあります。
TOMOZOOでは種子を輸入して育成していますが、発芽率は高く、発芽してからの成長速度も速い、実生初心者にはもってこいの原種。幼苗は夏の暑さにばててしまうことが多いので、秋蒔きがおすすめです。夏の暑ささえ耐え抜けば無敵。実生後もぐんぐん成長し、2年たたないうちにどっしりと貫禄ある姿に成長してくれる個体も。ストリクティフローラサルティヨは、胴切りせずともたくさん子を出してくれる個体が多い印象があります。胴切りをした場合は、、、豊作間違いなしでしょう。
フォルム
育成ポイント
増やしやすさ
※「仔株」の項目は、胴切りや頂芽潰しをしない状態(自然状態)での仔株の出やすさを表しています。
TOMOZOOストリクティフローラサルティヨ2号の育成記録
2号の種子を蒔いたのは2022年の9月のこと。そこから一年数か月で個体の特徴が少しずつ分かるようになってきました。たっぷりと厚みのある堂々とした葉と未熟ながら赤く深く染まろうとする葉縁。たくさんの実生個体の中でもひときわ輝いて見えたのが2号です。↓
前の写真から1月もたたぬうちに、まったく違う個体なのかと思うほどに変身。葉はさらに厚みを増し、なんといっても葉縁の色、、作り物かと思うくらいに変身しました。↓
葉縁の色が少し落ち着いて、葡萄色(えびいろ)に近くなってきました。渋かっこいい。葉数も徐々に増えて貫禄が出てきました。↓
鉢上げするほどしっかりと生長してついてきてくれる何とも頼もしい一株。↓
季節は「初夏」という時期になりましたが、成長は止まりません。葉が若干開いてはいるものの、形を崩さずどっしりと構えています。
葉の色が徐々に緑色になってきました。夏の姿に変わっていくところでしょうか。しかし葉縁の赤、まったく衰えずにここまで来ています。
って、、油断していたんですね。「あちゃー!!」といった感じの丸焦げ。葉縁の色が濃い部分が、しっかりと焼かれています。わかりやすい。。こうなってしまうと、一周するまで戻らない。胴切り子株からやり直すことにしました。写真は切った頭の部分。
もともと小さな子株がたくさん茎についていたこともあって、胴切りは成功。この一粒一粒が、あの貫禄ある姿になってくれたら、、と思うとわくわくします。
2か月と少し、胴の方に残した子株たちには特徴が表れています。数株取り外しましたが、そちらは2週間ほどで発根してくれました。切った頭の方よりも、取り外した子株の方が先に特徴を取り戻してくれそうです。
ちなみにこちら、頭の方です。少しずつ回復してはいますが、まだまだ焼けた下葉が残っています。一見カリカリに枯れているようにも見えるのですが、葉元の方はまだしっかりと瑞々しいのでなかなか取れません。しぶといな、、、。ここまでの記録からして、成長の勢いが出始めるのは2月以降になりそうなので、その時が来るのをじっくり待ちたいと思います。とはいえこれだけ数を増やせたのはある意味ラッキー。回復・成長した2号軍団、ずらりと並べたら圧巻でしょうね。楽しみ楽しみ。