アフターグロー
和名 | 英名 |
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ベンケイソウ科 | Crassulaceae |
エケベリア属 | Echeveria |
アフターグロー | After glow |
アフターグローのデータベース
アフターグローは、カンテとシャビアナピンクフリルの交配種。カンテのようなフォルムをしていますが、育ててみると、シャビアナピンクフリルの影響もとても強いことがわかります。アフターグローは”ピンク色に染まるカンテ”といった印象がありますが、その色はシャビアナの色。色づく季節もシャビアナと同じ。夏の暑さに対する挙動などもシャビアナとよく似ています。このアフターグロー、一時期はかなり品薄になり、値段も高騰していた品種ですが、今では大分手に入りやすくなりました。形が崩れやすい暴れ多肉。なかなか一筋縄ではいきませんが、あきらめて放っておくと、ふと気づいたときに見違えるような姿になっていたりするのが面白い品種です。
フォルム
育成ポイント
増やしやすさ
※「仔株」の項目は、胴切りや頂芽潰しをしない状態(自然状態)での仔株の出やすさを表しています。
TOMOZOOアフターグローの育成記録
いつのころからかTOMOZOOにあるアフターグロー。
おそらく2020年ころに購入したものだと思いますが、初期のころの写真が見当たらず、、。2022年からの記録を残していきたいと思います。
ひょろっと伸びている上に葉っぱ一枚一枚がのっぺりとした衝撃的な姿のアフターグロー。
本来はもっとしっかりと染まっているのでしょうが、冬の寒さにやられてしまったのかこんな姿になってしまいました。
それでもやっぱりアフターグロー。エッジの赤はしっかりと出ていますね。
次第に暖かくなっていく季節、仕立て直しできれいになるかな。
ということで、茎立ちした上の部分をカットして切り戻してみました。
3月ですので、発根も早いのではないかと思っています。
根を切ったためなのか、葉の赤色が次第に濃くなってきました。
生長点付近からは、シャビアナ(交配親)の特徴であるフリルが付いた葉が顔を出していますね。
切り戻して一月強、発根が進んだのか、新しい葉が続々と現れています。
紅葉は覚めるどころか、どんどん濃くなっているような気がします。
そういえばこの色みはシャビアナピンクフリルの色味ですよね。
シャビアナピンクフリルと言えば、真冬よりも少し暖かくなった4月頃から夏にかけて色づくイメージがありますから、その影響で紅葉シーズンが他のエケベリアよりも少し遅れてくるのかもしれません。
せっかく仕立て直したアフターグローでしたが、暖かくなると途端に葉が伸び始めて、こんな姿になります。
これはもう、薄葉系エケの宿命。
カンテもシャビアナも、油断しているとこんな風に伸びてきてしまいます。
伸び始めたら止められない。もう誰にも止められない。
葉が伸びているだけで徒長している様子ではないので、もうそのまま放っておこうかと思います。
涼しい季節になれば元に戻るよね。
夏に葉がひょろ長くなるのはシャビアナピンクフリルとよく似た特徴。
9月。暑さがひと段落して、暴れまわっていた葉っぱが一応上を向くようになりました。
ここからはエケベリアの成長シーズンです。
細長く伸びていた葉も少し趣が変わって、丸みのある形になってきました。
エケベリアは同じ個体でも季節の違いで別品種かと思うほど違う葉を展開させます。
アフターグローのような品種はそれが顕著ですね。
丸い葉っぱ、増えてきましたね。
大きく広がった葉はたれ下がって枯れていきますが、カンテのように顕著に下を向いてスカート化することはありません。
葉一枚一枚が大きく成長して、株が充実してきた感じがします。
比較的濃いめのブルーム。
このあたりでようやくカンテらしい特徴が出てきました。
のっぺりと平べったく広がっていた葉がギュッと丸まって、株全体がお椀のような形になっていきます。
何も手を加えていませんが、自然と株が回復し、充実してきました。
夏に葉が細長く伸びてしまったとき「もう放っておこう、こいつは暴れ多肉でどうしようもない。」と思いましたが、その考えが案外正しかったようです。
色素が少し抜けてきたのか、色が明るくなってきました。
赤い縁取りがよりくっきりとしてきます。
順調に紅葉が進んでいたアフターグローですが、冬の嵐で鉢が転がってしまい、2月の初めというかなり早い段階での植え替えを行いました。
植え替え後、中ほどの葉も枯れてしまって一回り小さくなってしまった印象。
カンテ同様、寒さに弱い品種ですから、植え替えは3月末から、4月くらいまで待った方がよさそうです。
とても美しいアフターグロー。
時間をかけて立派な株にするのを目標に、育てていきたいと思います。