ダドレア ブリトニー

和名英名
ベンケイソウ科Crassulaceae
ダドレア属 Dudleya
ブリトニー(仙女盃) brittonii

ダドレアと言ったらこの品種。
粉をまとった大型のロゼットは有名で、メキシカンジャイアントやカンテと比較されることも。

ただ、エケベリアではないので、これまたすこし違った成長をするかも!
ということで、実生の記録を残しておきたいと思います。

目次

2020/9/4『播種』

今回は、プラスチックのコップの中にスリット鉢を入れて腰水養生をするという方法で挑戦します。
最近はこの方法が、TOMOZOOのスタンダードになりつつあります。
播播種作業の詳細については、「2020実生 その⑤」をご覧ください。

実生その⑤

2020/9/21『発芽』

種子の反応はやや遅めの9月21日。
最初の芽が出るまで播種してから2週間ほどかかりました。
その後プチプチと発芽して、9月末頃の様子がこちら

2020.9.29

ダドレアの新芽は、エケベリアに比べてやや葉っぱがぷっくりとしています。
キノコというか、茎の在るリトープスというか、、、それで見分けがつきますね。
他のダドレアに比べてブリトニーはやや発芽率が低いイメージがあります。

発芽から1か月弱、だんだんと葉っぱが太ってきました。
追って発芽していたものを含めると、6株ほどでしょうか。

2021.10.16

2020/10(下旬) 『新葉確認』

生長速度の速い株は、発芽から一月ほどで新葉が顔を出しました。
葉っぱと葉っぱの隙間が少しずつ広がって、そこから新葉が顔を出すという流れは、エケベリアと同じですね。

2020.10.25

さらに一週間ほど、いくつかの苗が残念ながら脱落してしまいましたが、生き残った苗はぐんぐん生長し、新葉も大きくなってきました。

2020.11.1

苗同士がくっついているのが気になるので、一度均一な間隔で植えなおしました。
2週間ほど経ちましたが、いずれも元気そうです。
新葉も次々と展開しているので、安心安心。

2020.11.14

発芽したときの新芽の印象が、エケベリアと違って少しぷっくりしていると書いていましたが、新葉の形にも、エケベリアとの違いを感じます。こちらは葉っぱが細長い。
成長したダドレアブリトニーは細長い葉っぱをしていますから、その形に少しずつ近づいているんでしょうね。

2020.11.21

いよいよ、12月に入りました。
ほとんどの株は、11月中もぐんぐん生長してきましたが、一株だけ小さいままのものも、、、
このあたりが”個体差”っていうやつなんでしょうね。ちびっこもうまく生長してくれますように。

2020.12.5

12月は寒さもあってか、さすがの新芽たちもやや生長速度が緩慢に。。。
ちびっこ株はこのまま冬越しかな。

2020.12.21

と思ったのですが、ここからちびっこが頑張ってきました!
年末頃に新葉が顔を出してきました!よかったねー!

2020.12.30

2021/12/30『植え広げ』

それぞれの株が大きくなってきたので、植え広げを行いました。
あまり数は多くないですが、今後の成長を見越しての植え広げです。

カップから鉢を取り出して、

2鉢に植え広げました。

うまく根付いてくれるといいな、と思いながら、腰水養生を引き続き行います。
葉っぱも萎えることなくピンとしているので、どうやら植え広げは成功!!

寒い冬を超えてだいぶ時間が経ってしまいましたが、ブリトニーの苗たちもみんな元気です。
あのちびっこも、ちゃんと生き残って生長を続けている様子。

ダドレアは、エケベリアに比べるとやや寒いのを好むのかなと思いますが、春と秋はやっぱり成長期です。
日に日に大きくなり、トレードマークの粉がどんどん濃くなっていきます。

「世界一白い植物」の異名を持つダドレアですから、ここからさらに白く白く生長していくんだと思います。

2021/4/17『植え広げ-2』

このあたりで、独立させられそうな株がいくつも見られるようになったので、
植え広げを行うことにしました。

ブリトニーと一緒に、アンソニー、プルベルレンタも植え広げを行ったのでまとめて報告します。
植え広げを行ったダドレアはこんなにたくさん!厳しい季節をよく乗り越えてくれました。

一鉢一鉢、引き抜いて分けていきます。

成長度合いにはやはり個体差があります。
大きなものは一株ずつ、小さいものはまとめて、という作戦で植え広げていきました。

成長した「見本株」的なものもつくりたかったので、全体を

  • 「見本株」
  • 「一株植えをしないチビ苗たち」
  • 「一株ずつで植えこんだ苗たち」

の3種類に分けました。
こちらが「見本株」と「チビ苗」

そしてこちらが一株苗たち。
発芽した時はあんなにコンパクトだったのに、、かなり大きくなりました。

2021/8『夏の暑さにも負けず、、、』

そうこうしているうちに、暑い暑い夏がやってきました。
ブリトニーはかなり強健なのか、なんと一株も枯れることなく夏を越してくれました!

2021.8.6

夏の暑さと闘うブリトニー達。勇ましいですね!
ここまで来たらもう立派なダドレアブリトニー、ということで、実生報告は終了です。

今後は数十センチの巨大株目指して育成を続けていきたいと思います!!

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