シムランスラグナサンチェス
和名 | 英名 |
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ベンケイソウ科 | Crassulaceae |
エケベリア属 | Echeveria |
シムランスラグナサンチェス | simurans Laguna Sanchez |
シムランスラグナサンチェスの播種は、実生その③の方法で行い、
- 種子の消毒を行ったもの
- 種子の消毒を行わなかったもの
の2種類の方法で発芽させ、その後植え合わせて管理をしました。
植え合わせまでは別々に、その後はまとめて経過報告を行います。
2020/2/15『発芽~植え合わせ(種子の消毒あり)』
消毒ありの種子は、2月15日に最初の種子の発芽を確認しました。
▲発芽直後の芽はあまりにも小さくてピントが合わず、ちょっと見づらいのですが、写真の中央付近で発芽している苗がうっすらと緑色に見えます。
▲最初の発芽確認から数日後、いくつかの種子が発芽してきました。
▲寒さもまだまだ続いているこの時期、発芽した苗の生長はあまり勢いがないようです。
▲少しピントが合うようになってきました。
▲その後、双葉が生長して丸く太ってきました。
速度は遅いですが順調に生長してくれているようです。
▲葉っぱが太ってきた様子、すこし横からのアングルだと分かりやすいですね。
太陽に向かって頑張って光合成をしようとしている姿、かわいいです!
▲葉っぱの方にはほとんど変化は見られませんが、白くて細い根っこが発達してきているのがよくわかりますね!!
▲本葉を確認した5月4日の写真。
本葉が出ているのはちょっと見えないですかね。
でも、葉っぱが大分厚くなってきたのが分かります。
あんなに重たそうな葉っぱをあの細い茎で、、、がんばれ!!
▲少し日が経ってこちらは5月9日の様子。
右上の大きい苗の双葉の間から本葉がちょこっと出てきているのが見えます。
▲本葉の発生がよりはっきりとわかるようになりました。
発芽からここまで約3か月。本当にゆっくりですが着々と生長しています。
リンゼアナの実生では双葉の色が抜けてしまったのですが、こちらは日光が入りやすい容器で実生をしたので大丈夫な様子。
▲本葉がよりしっかりとしてきました。
ちょっと重たそうな感じもしますが、順調に生長をしています。
▲6月に入り、気温も大分上がってきましたが、生長は継続中。
大きいもので7ミリくらいでしょうか?
▲こちらがしっかりピントを合わせて撮ることができた一枚。
葉っぱの先が薄く少し波打ってくる感じ。
すでにその特徴が出てきていると思うのは気のせい??
▲6月の半ばを過ぎて気温もぐんぐん上昇中です。
きっとこの容器の中はサウナのような状態。
成苗を入れたら一発で腐りそうな環境なのに、幼苗はさらに大きく生長しています。
2020/2/15『発芽~植え合わせ(種子の消毒なし)』
発芽のタイミングは消毒ありの種子と同じです。
発芽数は消毒をした種子の方よりもやや少ないですが、播きムラもあると思うので消毒の有無と関係があるのか、はっきりとは分かりません。
▲発芽して間もない苗です。
細い根っこがたくさん伸びているのが分かります。
発芽直後の根っこの勢いはすごいですね!
▲発芽から約一か月。
写真の真ん中より少し上、そして左の下の方に2つの芽が確認できます。
▲発芽したのは良いのですが、発芽後約1ヶ月ほどで左下の苗は色が抜けてきてしまいました。
中央の苗は元気に育っているようですが、早くも最後の1株となってしまいました。
▲生き残った苗の方は、葉っぱにも厚みが出てきて順調。
▲生長は順調ですが、大分ゆっくりとしています。
一か月ほど経って葉っぱが少し大きくなったかな?という程度です。
▲消毒ありの苗から少し遅れて、こちらも本葉が見えてきました。生長は順調なようですね。
▲本葉が発生してからは動きが早く、数日ではっきりと本葉の形を確認できるようになりました。
▲6月には本葉もしっかりと生えそろい、少し頼もしい姿になって着ました。
▲生長のペースが大分あがってきました。
葉っぱの数が増えてきました。
▲真ん中の葉、ちょっと波打ってきてますね。
こんなに小さいころから品種の特徴が出てくるというのは驚きですね。
2020/6/25『植え合わせ~』
実生の経過(植え合わせ後の経過)
日付 | 経過 |
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2020/6/25 | 消毒あり・なしの苗を植え合わせ |
2020/7/21 | 屋外養生を開始 |
6月27日に消毒ありの苗となしの苗を植え合わせました。
両者の生長度合いに大きな差はなく、個体差と言ってよいものかなと思います。
▲こちらが植え合わせた苗の写真です。
左下の一株が消毒なしの苗(かな?)
▲植え替えによって弱ってしまった苗もありますが、大きいものはほとんど影響を受けずに生長を続けています。
シムランスらしさがよくわかるようになってきました。
▲植え替え直後はまだ小さく、衰弱してしまったかのように見えていた小さな苗も、再び生長を始めてくれたようで、少し大きくなっているのがわかります。
▲7月21日に屋外養生を開始し、そこから2週間弱の頃の様子。
屋外に出しても生長が止まる様子はなく、少し葉っぱも頑丈そうになったな?
だんだんと鉢の中が窮屈になってきたので、植え合わせから約1か月で今度は植え広げを行うことにしました。
▲6つあった苗を2つずつ3つのポットに植え付けました。
小さい苗は植え替えには少し小さいかな?と思いつつも、この機会なので植え広げてみました。
▲屋外での養生を初めて約2か月。
大きな苗は葉先により細かな波が現れ始めました。うっすらとですが、葉っぱの先が赤くなってきています。
小さい苗の方は植え広げによってかなり衰弱してしまったようで、ひとつはもう難しいかなー、といった印象。
▲9月の下旬になると、葉先の赤がよりはっきりとわかるものが出てきました。
小さい苗の方は、一つが既にダメになってしまっています。
▲10月に入り、かなり大きく生長してきました。
もう誰が見てもシムランスですよね?小さい苗の方もがんばれ!!
▲残念ながら、10月中に小さな苗は枯れてしまいました。
植え広げには小さすぎたのか、そもそも植え広げ前に大きくなれなかった環境に適合しない個体だったのか、いろいろと考えられます。
一方で大きい苗の方は順調です。
美しいシムランスの葉先の模様がしっかりと出ています。
各ポットで1つずつ、紅葉の進んでいる苗がありますね。
なぜこのようなことになるのかは分かりませんが、紅葉している苗は根っこが少ないのか、水を吸うことができていないのか、そんな状態なのだと思います。
根腐れでないことを祈って様子を見ていきたいと思います。
以上、シムランスラグナサンチェスの実生記録になります。