エケベリアはとても日光が好きな植物です。
美しい形のロゼットをキープして生長を促進させるには、しっかりと日光に当てて管理してやることが大切です。
また、根腐れを避けるためには風通しの良い環境も必要です。
屋外の風通しの良い場所で、なおかつ日の当たるところが、エケベリアの育成には最適といえます。
とはいえ、日本の環境で育てるには少し注意しなければならないこともあります。
ここでは、エケベリアの置き場所の注意点について説明します。
【保存版】TOMOZOO的エケベリアの育て方No.1~No2・No.4~No6 もどうぞ
季節ごとの管理
生長期の管理方法(春・秋)
春と秋はエケベリアの生長期。
この時期は日光を浴びてぐんぐんと生長していきます。
だから、兎にも角にも日光浴!
日に当ててやらないと徒長してしまいますので、日照不足に注意してください。
たくさんの株を育てていると難しいですが、できるだけ一株ずつ距離を置いて、まんべんなく日が当たるようにしましょう。
休眠期の管理方法(夏)
夏場、エケベリアたちは休眠に入ります。
光合成のスピードも鈍くなりますので、生長期ほどには光を必要としません。
むしろ真夏のジリジリと照り付ける日差しはエケベリアの大敵!
一日直射日光に曝しただけでもカリカリに葉焼けして枯死してしまうほど・・・
葉焼けを防ぐには、遮光シート(20%程度のもの)や、すだれをかけて直射日光をさえぎってあげる必要があります。
また風を送って多肉表面の温度を下げてあげることも有効です。
風には蒸れ防止だけではなく葉焼け防止の効果も期待できます。
休眠期の管理方法(冬)
冬期の一番の敵は何といっても寒さ。
夏の暑さほどではありませんが、こちらもなかなか強敵です。
適度に寒さに当てることで多肉植物たちの美しい紅葉を楽しむこともできますが、氷点下が何日も続くような場合は霜が降りたり凍ってしまうこともありますので注意が必要です。
関東など比較的温暖な地域ではほとんど屋外で管理できますが、寒波が来るようなときには霜よけ、風よけのために不織布などを棚の上からかぶせるのが効果的です。
▲左は通常の様子。寒波が来る場合などは右のように、不織布のカバーを取りつけて養生している。
さらに寒さが厳しい場合には、上からエアーパッキンなどを播いて保温養生を施すのも効果があります。
不織布は、100円ショップなどでも入手可能なので、寒波に備えて購入しておいても良いと思います。
寒波が来ると分かってからだと、購入のタイミングを逃したり在庫不足で入手できなかったりするので早めの購入をお勧めします。
気候に応じた対策
過湿対策
過度に密集して植えこんだり、密閉状態(屋内管理や簡易ビニールハウスなどの風通しの悪い状態)にすると、エケベリアの周りは過湿状態となり、根腐れを起こしやすくなります。
なるべく風通しの良い場所で、間隔をあけて植えてあげましょう。
風通しの良い場所が確保できない場合は、扇風機などで湿気を飛ばしてやるのも効果的です。
雨・雪対策
過密・密閉だけではなく、雨や雪も要注意です。
降水による過湿状態はエケベリアにとっては過酷な状況。
特に梅雨の長雨、夏のぬるい雨にはなるべく当てたくないものです。
あえて雨に当てることで水やりをしてしまうという技もあるようですが、大切な苗は雨ざらしにしないよう管理した方が安全です。
風通しがよく雨がかからない軒下を選んで置きましょう。
その際は置き場所が濡れていないかチェックしてください。雨は意外と軒の下深くまで入ってきますよ
天気予報を確認して、ちょっと危ないなと思ったら、念のため雨の当たらないところへ、ちょっと大変ですが、確実に雨を避けるために頑張りましょう!!
日差し対策
日差しが強すぎると、エケベリアは葉焼けを起こして枯死してしまいます。
たとえ生き延びたとしても、、、
カリカリになった葉っぱが完全に元に戻るには一年以上の時間がかかります。
夏の強い日差しには曝さずに、明るい日陰で管理しましょう。
ちょうどよい日陰が確保できない場合は、適当なレベルの遮光(20パーセント程度でも効果あり)を行って直射日光を防いだり、扇風機で風邪を送ることで湿気を飛ばすとともに、エケベリア表面の温度を下げてやることも効果的です。
逆に、日照不足の場合はひょろひょろと徒長してしまいます。
葉焼けと同じように、これが元に戻るまでには長い時間を必要とします。
こまめに確認して、日当たりの良い場所に少しでも長く置いてあげられるように移動してあげましょう。
日差しの状況は季節によっても異なってきます。
春先に日当たりが良好だった場所でも、翌週には影り勝ちになってしまう場合もあるので、こまめに確認して移動しましょう。
傾き対策
東面や西面のベランダなどでは特に、真横に近い高さの日差しが当たってくることもあります。
エケベリアは日照が不足すると、太陽の方に大きく向きを変えて伸びていこうとします。
そのままにしておくと生長点が大きく傾いた不格好な状態で育成することになってしまいます。
傾いて、葉の密度が上がったところに蒸れが生じて、根腐れの原因になることもあります。
太陽の高度が低い季節は、くるくるとまわしながらまんべんなく日に当たるようにしましょう。
傾きが生じる前に、くるくるとまわして育てていくと、まんべんなく日が当たり、生長、紅葉ともバランスの良い株が出来上がります。
まとめ
以上、エケベリアの置き場所について説明してきました。
育成環境は地域によっても家庭によっても、また季節によってもバラバラです。エケベリアの様子・天気を確認しながら調整していきましょう。
その時は、置き場所の注意少し思い出してみてくださいね!!
最適な環境で育成するのはとても難しいことですが、少しでも被害を抑えるために、よく観察していきましょう!